中学校の数学の問題が面白いほど解けるようになる魔法の言葉②
今日も「中学校の数学の問題が面白いほど解けるようになる魔法の言葉」について話をしたいと思います。
今日ももちろん生徒さんとのやりとりから。
僕「前回は“問題が面白いほど解ける魔法の言葉”について話をしたよね。」
生徒さん「はい。
“なるほど~”ですよね。」
僕「そう、覚えてるね~♪
この言葉を使うと、問題を読み始めた時に“無理”って思っちゃう癖をなくすことができるんだったね。
この言葉を使うことに慣れてくると、いつも問題文をしっかり読むようになるからね。
で、問題文を読むようになったら、次は実際に問題を解けるようになろう!」
生徒さん「はい、なりたいです。」
僕「じゃあ、今から“実際に問題が解けるようになる魔法の言葉”を教えるね。」
生徒さん「はい、お願いします。」
僕「じゃあ、いくよ。
今回はちょっと長めで3つあるからね。
その言葉とは・・・
“この問題はどこの分野の問題?”
“この分野で習った基本事項(公式)は何?”
“問題を作った人はどの基本事項を使ってほしいのかな?”
この3つ。」
生徒さん「全部質問なんですね。」
僕「さすが○○さん、鋭いね!
そうなんよ、全部質問なんよ。
質問をすると、それに答えようとするでしょ。
だから、問題が解けることにつながる質問をするといいんよ。
まず最初の“この問題はどこの分野の問題?”なんだけど、これはほんとに大事な質問。
多くの人は、問題文を読んだら、なんのヒントもなしに解こうとするんよ。
で、ヒントがないからなかなか解けない。
どこの分野の問題かをすっかり忘れてる。
例えば、二次関数の文章題なら、問題文を解くヒントは“二次関数”でしょ。
なのに、問題文に書いてあるままやろうとするから、分からなくなる。
だから、“この問題はどこの分野の問題?”っていう質問をすれば、“そうだった。この問題は二次関数の分野だった。”って気づけるんよ。
で、次の“この分野で習った基本事項(公式)は何?”はそのまま。
“その分野で習った基本事項を理解してる?”ってこと。
もちろん基本事項が理解していないと解けないね。
で、最後の“問題を作った人はどの基本事項を使ってほしいのかな?”もめっちゃ大事やね。
問題を作る人は、“習った基本事項が分かっているか”を確認したいんよ。
だから、“習った基本事項を使った問題”を作るんよ。
問題を解く方が、問題文の文章のややこしさにだまされて、その基本事項を無視しちゃうとまったく解けなくなっちゃう。
問題を作った人の“基本事項を使ってくれよ~”っていうメッセージを完全に無視。
問題を作った人も“そうじゃないんだよ。俺は基本事項が分かっているかを確認したいだけなんだよ~”って悲しむかもね♪
だから、問題文のややこしさにだまされず、“問題を作った人はどの基本事項を使ってほしいのかな?”っていう質問をすれば、
“あっ!もしかしたら、二次関数のXとYが、時間と距離になっただけなんじゃないのかな”って気づけるようになるよ。
そうなったら、問題を作った人の意図が分かるから、いくらでも問題は解けるよ。」
生徒さん「そうなんですね。
確かに問題文を読んだら、何の分野かも考えずに解こうとしてましたね。
今から、魔法の言葉を使って解いてみます!」
僕「やってみよう!」
問題を解く時って、“問題を解く側の視点”から見ることがほとんどですよね。
これを“問題を作る側の視点”に立ってみると、いろんなことが見えてくるんです。
解決策が見えない時は、同じ視点からしか物事を見ていないからかもしれないです。
そんな時は、一度違った視点から見てみてください。
今までに思いつかなかった発想が浮かんでくるかもしれませんよ。
なので今日はこの質問。
今目の前にある状況を他にどんな視点から見ることができるかな?