お母さん!小学校の算数は想像力・感性を育てる大チャンスだよ!!

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今日は「お母さん!小学校の算数は想像力・感性を育てる大チャンスだよ!!」ということについて話をしたいと思います。

今日はゆうきくんのお母さんが“ワクワク先生”に相談しています。

母「 ワクワク先生。」

ワクワク先生「なんじゃ。」

母「昨日ゆうきに分数の足し算のことで質問されたんですけど、上手く答えられなかったんです。」

ワクワク先生「どんな質問をされたんじゃ?」

母「学校で、分数の足し算で“1/2+1/3=2/5”って書いたら×にされたみたいなんですけど、どうして間違ってるの?って聞かれました。」

ワクワク先生「なんと答えたんじゃ?」

母「“分数の足し算はそうやって分母と分子をそれぞれ足すものじゃないのよ”と言いました。
そしたらゆうきに“どうしてダメなの?”って聞かれたんです。
それで“学校ではそう習わなかったでしょ!”と言いました。
なんかゆうきは納得していない顔をしていたんです。」

ワクワク先生「ゆうきの感性はすばらしいのう。
足し算だから“1/2+1/3=2/5”でいいじゃないかと普通は思うじゃろう。
そこでゆうきは“どうして違うのかな~?”と疑問に思っておる。
とても素晴らしいことじゃのう。

しかも“学校でそう習わなかった”と言われて納得がいっていないのも素晴らしいのう。
おそらく“どうして違うのか”を納得したいんじゃろうな。」

母「そうなんですよね。
でもわたしは“学校でそう習ったから”としか言えなかったんです。」

ワクワク先生「それでいいじゃろう。
だって学校ではそう習わなかったからのう。
ま~そんなことより、普通は“学校で習った正しいやり方を覚えよう”とする子どもが多い中で、“どうして違うのかな~?”と疑問にもつ感性をほめてやってほしいのう。
正しい答えを覚えることよりも大切なことかもしれんからのう。」

母「そうですね。
そんなところに疑問を持つなんて、うちのゆうきはすごいですね。
ほめてあげたいです。」

ワクワク先生「そうじゃな。」

母「一つ聞きたいことがあるんですけど。」

ワクワク先生「なんじゃ?」

母「もしワクワク先生が“どうして1/2+1/3=2/5にならないの?”って質問されたらどう答えますか?」

ワクワク先生「そうじゃな~。
“じゃあ1/2+1/3を実際にやってみるか~!”というじゃろうな。」

母「実際にやる?」

ワクワク先生「そうじゃ。
こんな感じにやるかのう。

よし今から“1/2+1/3”を実際にやってみるぞ~!
じゃあまずケーキを2つ用意するんじゃ。

1つ目のケーキを半分に切ってみるぞ。
これで1/2のケーキの出来上がり。

次にもう1つのケーキを3等分してみるぞ。
これで1/3のケーキの出来上がり。

じゃあいよいよ“1/2+1/3”をやってみるぞ。
1/2のケーキに1/3のケーキをくっつけてみるんじゃ。
そしたらどれくらいの大きさのケーキになる?

そうだな。
丸々1個に近いぐらいのケーキになったな。

ゆうきの“1/2+1/3=2/5”だけど、2/5ってどのくらいかのう?
そうじゃな。
半分もないのう。

1/2と1/3のケーキを合わせたら、半分以下になってしまった。
不思議だのう。
どこにケーキは消えてしまったんかのう?

“大変だ~!ケーキって合わせたら減るらしいぞ!!みんな絶対にケーキは合わせるんじゃないぞ!”っていう噂が流れるかもしれんのう♪
誰かが食べん限りはケーキは減ることはないのう。

だから“1/2+1/3=2/5”にならんのじゃよ。

じゃあ合わせたらいったいいくつになるのかのう?
合わせると丸々1つに近いぐらいになるが、実際にどれくらいの大きさになるのか調べてみるか!

どうやったら調べられるかのう?

お~、いいことを思いついたぞ。
1/2と1/3のケーキが大きすぎるから、もっと小さく切ってみたらどうかのう。
よしじゃあ、1/3のケーキを半分にしてみるか。

これで1つ分が丸々1つの1/6になったのう。
1/2のケーキも1つを1/6にできるかのう?
1/2のケーキを3等分すれば、1つ分が1/6になったぞ。

よしこれで大きさがそろったぞ。
ということは1/6が3個分と1/6が2個分を合わせれば、1/6が5個分になって、5/6になったのう。
ということは、“1/2+1/3=5/6”になるということじゃな。

分数の計算をするときは、ケーキの大きさを合わせないといけないから、同じ大きさになるようにどちらも分母を6にするということじゃな。
1/2は3等分したから3個分のケーキになったし、1/3は2等分したから2個分のケーキになるのう。
それで合わせると5個分になるんじゃな。

だから“ 1/2+1/3=3/6+2/6=5/6”になるんじゃな。
なるほど分数の計算はそういうことになっているのか。

こんな感じじゃ。」

母「ただの計算じゃなくて実際にケーキで実験している感じがして、すごい納得しました。」

ワクワク先生「そうじゃな。
小学校の算数はただの数字いじりではないんじゃよ。
正しい計算のやり方を覚えることばかりやっておると、“どうしてなのかな~?”という感性も育たんし、“どういうことがやってみよう”という想像力・行動力も育たんのう。

“1/2+1/3”から“どれだけ想像力をふくらませられるか”、そして“実際に体験してみて納得する”ということが大切なことなんじゃよ。
分数の計算を10問や20問も解くよりも、“1/2+1/3”からどんどん妄想してイメージをふくらませてほしいのう。

“なにを1/2+1/3の計算に3日間も時間を使ってんのよ!あんたアホじゃないの!”て言われるぐらい遊んでほしいのう。
一見無駄なことをどんどんやったらいんじゃよ。
そうすればどんどん感性が豊かなっていくじゃろうな~♪」

母「いいですね
いろいろ想像して妄想したら、ただの計算からいろんなイメージがふくらんでいきますね♪
わたしも算数の計算から妄想してみようかな~♪♪」

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