中学の数学の問題が解けるかどうかはメンタルで決まっちゃうの?
今日は「中学の数学の問題が解けるかどうかはメンタルで決まっちゃうの?」ということについて話をしたいと思います。
今日は初めて教えることになった生徒さんとのやりとりです。
僕「今日から○○さんの数学がぐーんと上がるお手伝いをすることになりました、鵜飼です。
よろしく~。」
生徒さん「よろしくお願いします。」
僕「じゃあ、初めに質問しようかな。
数学って聞いたらどんなイメージがわく?」
生徒さん「計算はできるけど、文章題が難しそう。
苦手な教科っていうイメージです。」
僕「じゃあ、今日の授業が終わったら、数学に対してどんなイメージになっていたら最高?」
生徒さん「数学って難しいと思ってたけど、やってみたら簡単だなって思っていたらいいですね。」
僕「OK。じゃあ、終わるころにはそうなっていよう!」
生徒さん「はい!」
僕「じゃあ、数学のイメージを変えてもらうために、実際に問題を見て、どんな反応をしているかを見てみよう。
最近受けた実力テストとか模試の問題があったら、持ってきてくれる?」
生徒さん「分かりました、持ってきます。」
僕「じゃあ、今から一緒に問題をやりながら、○○さんが問題を見たときにどんなリアクションをするかを見てみよう。
この問題(電車が駅を行ったり来たりする、一次関数の文章題)を見てどう思う?」
生徒さん「問題文が長いな。
電車の問題なんかやったことないな。
やったことないから、難しそう。」
僕「難しそうな感じやね。
顔がしかめっ面になってるもん♪
OK。
じゃあ、○○さんの問題文を読んだ時のリアクションは、“問題文を読む→問題文の長さを見る→長いと難しそう”“問題文を読む→見たことがある問題かどうか→見たことがないと難しい”
こんな感じかな。」
生徒さん「そうですね。」
僕「じゃあ、それをこんなリアクションに変えてみよう。
“問題文を読む→どこの分野の問題か?→その分野で習った公式・基本事項は何?→問題を作った人はどの公式・基本事項を使って欲しいの?”
これだけ。」
生徒さん「これだけでいいんですか?」
僕「これだけでいいよ。
ほとんどの人はこれをやってないから解けないんよ。
解けないというより、解くのをあきらめてしまうっていう感じかな。
○○さんはさっきいろいろ質問したけど、習ったことの基本事項は覚えていたよ。
でも、実力テストとか模試で点数が取れないってことは、テスト中のリアクションが取れる人のリアクションになっていないだけだと思うよ。
問題を解いている時のメンタルがめっちゃ大事なんよ。
点数が取れる人のメンタルになれば、いくらでも取れるようになるよ。
中学校の数学が解けるかどうかは、“知識2割で、メンタルが8割”やね。」
生徒さん「メンタルが8割もあるんですか?」
僕「そうやね、ほとんどメンタルでしょ。
テスト中のメンタルで解けるかどうかがほぼ決まるよ。
だから、問題を見た時の“自分の気持ち・自分につぶやく言葉・体のリアクション”、これをいつも意識しておく。
そして、次に問題をスラスラ解ける人が問題を見たときの“気持ち・自分につぶやく言葉・体のリアクション”を体に覚え込ませたら、めちゃめちゃ解けるよ。
ちょっと一緒にやってみる?」
生徒さん「やってみます。」
僕「じゃあ、今の電車が駅を行ったり来たりする問題だけど、スラスラ解ける人は問題を見たらこう思うかな。
これはどこの分野かな?
↓
あ~、一次関数の分野やな
↓
一次関数の基本事項って何やったかな?
↓
あ~、直線の式を求めるのと、2直線の交点を求めるのがあったな
↓
じゃあ、この二つを使う問題が来るやろうな~
↓
やっぱり、①②は直線の式を出す問題やわ。
③は電車がすれ違う時の時間やけど、2直線の交点を求めるのと同じやから、やっぱり交点を求める問題がきたな。
予想通り~!
こんな感じ。」
生徒さん「すごいですね。」
僕「たださっき言った、“問題文を読む→どこの分野の問題か?→その分野で習った公式・基本事項は何?→問題を作った人はどの公式・基本事項を使って欲しいの?”をやっただけやで。
どんな問題が来ても、“どうせ習ったことしか出ないんやろ”“見た目はややこしそうでも、習った基本事項を使うだけなんやから”って思ってるから、メンタルは全然乱れないよ。
こんな感じでやっていけば、ものすごいできるようになるから、楽しみにしといてね。」
生徒さん「はい、なんかもう解けそうな気がしてきました。」
僕「いいね、じゃあその感覚でやってみよう。」
30分後・・・
生徒さん「すごい!
テストの時に解けなかった問題がいっぱい解けるようになってました!!
なんでテストの時にできんかったんやろ~って感じです。」
僕「ちょっと意識が変わるだけでめっちゃ解けるようになるでしょ。
これが数学マジックで~す♪
今日勉強をやる前とやった後で、○○さんの中でどんなところが変わった?」
生徒さん「数学って難しいと思ってただけで、実は結構簡単だったんだな~って思いました。」
僕「じゃあ、○○さんが言っていた“今日の授業が終わったら、数学って難しいと思ってたけど、やってみたら簡単だなって思っていたらいいですね”っていう目標達成だね。」
生徒さん「はい、すごいですね。」
僕「こんな感じでこれからもよろしくね~♪」
生徒さん「はい、よろしくお願いします。」
勉強に限らず、どんなことでも最初の第一印象で“できるかどうか”を決めてしまっていることが多いと思います。
でも、本当は“できない”のではなくて、“できないと思いこんでいる”だけなんです。
ただの思いこみなので、視点を変えればいいだけです。
“できるとしたらどうやってやるかな?”
“できる人ならこの状況をどう見るかな?”
“できる人ならどんな発想をするのかな?”
で、思いついたことをやってみるだけです。
そうすれば、今まで諦めていた自分から、“やってみる自分・行動を起こす自分”になって、“できるようになってしまう自分”になっていきます。
第一印象で決めつけず、行動を起こしてしまう人になっちゃいましょう!