子どもが勉強できないことが問題じゃないんだよね~。本当の問題って?
今日は「子どもが勉強できないことが問題じゃないんだよね~。本当の問題って?」ということについて話をしたいと思います。
今日はかずやくんのお母さんが“ワクワク先生”に相談しています。
母「ワクワク先生。」
ワクワク先生「なんじゃ。」
母「うちのかずやはほんとうに勉強ができないんです。
どうしたらいいですか?」
ワクワク先生「どうもせんでいいじゃろ。」
母「どうもしなくていいんですか?」
ワクワク先生「かずや本人はそのことについてどう思っているんじゃ?」
母「なんとも思っていないみたいで、毎日楽しそうに学校に行ってます。」
ワクワク先生「じゃ何の問題もないのう。
ノープロブレムじゃ。」
母「そうなんですけど、なんとか勉強ができるようになってほしいんです。」
ワクワク先生「それはあきらめた方がいいじゃろうな。」
母「あきらめるんですか?」
ワクワク先生「そうじゃ。
勉強ができるようになるかどうかはかずや自身が決めることじゃ。
お母さんがかずやに勉強をさせることはできんのじゃよ。
ただ、お母さんが“勉強って実は面白いんだよ~”ということを自分の姿で見せることで、かずやが“勉強って面白いんだ~”ということに気がついて、勉強をやり始めることはあるかもしれんがのう。
“勉強って面白いよ~。もしよかったらやってみてね~”っていう招待状を出すことはできるが、“今日から毎日勉強をしなさい”っていう強制はできないんじゃよ。」
母「そうなんですね。
なんかかずやに勉強をしてほしいっていう気持ちが強すぎた気がしますね。」
ワクワク先生「そうじゃな。
そういえば、ひとつさっきの話で言い忘れていたことがあるんじゃが。」
母「なんですか?」
ワクワク先生「さっきかずやのお母さんが“うちのかずやが全然勉強ができないんです”と言っていたが、実はまだその続きがあるんじゃよ。」
母「その続きですか?」
ワクワク先生「そうじゃ。
“うちのかずやが全然勉強ができないんです。わたしはそれで大丈夫なのかなって心配に思っているんです。このまま勉強ができないと将来が不安に思うんです。”
どうじゃ?
そう思っておらんか?」
母「そう思っています。」
ワクワク先生「そうじゃな。
始めは“かずやが勉強ができない”ということが問題のように見えていたんじゃが、実はそうではなくて“かずやのお母さんがその状況を問題に感じている”んじゃよ。
“かずやが勉強ができない”という状況が問題ではなくて、“その状況に対して問題だと思っている自分がいる”ということなんじゃ。」
母「確かにそうですね。
かずやは何にも思っていなくて、わたしが問題に思っているだけなんですよね。」
ワクワク先生「そうじゃな。
でもそれに気づいたことは素晴らしいことじゃのう。
多くの人は“勉強をしない”という状況自体に問題があると思っていて、“自分が問題と思っているだけ”ということに気がついていないんじゃよ。
かずやのお母さんはそれに気づいた。
あっぱれじゃのう♪」
母「ありがとうございます。
でも今はワクワク先生に教えていただいたから気づけましたけど、これから自分で気づくにはどうしたらいいですか?」
ワクワク先生「そうじゃの~、自分で気づけるような言葉を言うようにすればいかもしれんのう。」
母「どんな言葉ですか?」
ワクワク先生「例えば、こんな言葉じゃ。
“だからどうしたの?
別に問題ないじゃん。
わたしは今それをどんなふうに見ているのかな~?
あ~そうか、そういうふうに見ているんだ~。
じゃあ、これからはそれをどういうふうに見たら楽しいかな~?面白いかな~?”
こんな感じかのう。」
母「ちょっと長いですね。」
ワクワク先生「じゃあもっと短くいくか。
“だからどうしたっていうの?
わたしが見たいようにみればいいじゃん。
どんなふうに見てやろうかな~♪”」
母「いいですね。」
ワクワク先生「もしかずやが宿題をやっていなかったとする。
そしたらこんな感じで言ってみるんじゃ。
“かずやは宿題をやっていないんだ。
だからどうしたっていうの?
わたしが見たいようにみればいいじゃん。
どんなふうに見てやろうかな~♪
そうだ!
かずやは今自分がやりたいことがあって、それに夢中になっているんじゃないかな~?
この歳で自分がやりたいことがあるのはすごいな~。
かずやは天才なんじゃない♪”
こんな感じじゃ。
どんな状況だろうと、いつも“自分がその状況をどう見るかという自由があるんだ”ということを思い出せれば、状況に振り回されることがなくなってくるじゃろうな。
そうなったらいつも余裕があって、リラックスして、どんな状況も楽しめるようになるじゃろうな。」
母「そうですね。
今までは“勉強をしていない”っていう状況にすごい意識がいっていましたけど、“自分がどう思うか”に意識が向けば、“勉強をしていないこと”が気にならなくなってきますよね。
よ~し!
これからはどんなことが起きても、“だからどうしたっていうの?わたしが見たいようにみればいいじゃん!”を合言葉にして楽しんでやっていきま~す!!」