テストに出そうなところだけ暗記する勉強法が一番効率が悪い勉強法?
今日は「テストに出そうなところだけ暗記する勉強法が一番効率が悪い勉強法?」について話をしたいと思います。
今日はたつやくんと“ワクワク先生”が話をしています。
たつや「 ワクワク先生。」
ワクワク先生「なんじゃ。」
たつや「テスト勉強をする時に、テストに出そうなところを暗記するのが一番効率がいい勉強法って聞いてんですけど、本当なんですか?」
ワクワク先生「一つ質問していいか?」
たつや「はい。」
ワクワク先生「たつやが好きな漫画はなんじゃ?」
たつや「ワンピースです。」
ワクワク先生「ワンピースに出てくるキャラクターの顔と名前は一致するか?」
たつや「もちろん分かります。」
ワクワク先生「それぞれのキャラクターが活躍した場面は覚えておるか?」
たつや「そうですね。
ほとんどのキャラが活躍した印象的なシーンは覚えています。」
ワクワク先生「それはどうやって覚えたんじゃ?
“これを見れば簡単にワンピースの顔と名前が覚えられる本”“たった一日30分の勉強でワンピースのキャラクターが活躍するシーンを覚えられる本”でも読んだのか?」
たつや「まさか、そんな本なんて読んだことないですよ。
ていうか、そんな本なんてないでしょ!」
ワクワク先生「ではどうやって覚えたんじゃ?」
たつや「漫画を読んだだけでいつの間にか覚えてました。
漫画を読んでいればみんな覚えられるようになるでしょ。
漫画を読んでいるのに覚えられない方がおかしいでしょ。」
ワクワク先生「もし学校で“ワンピースの顔と名前のテストをするぞ”って言われたらどうする?」
たつや「ラッキーですね。
お母さんに“今度ワンピースのテストがあるから頑張って勉強しないといけないんよ”って言って、大好きなワンピースを読んでますね。
最高だな~♪」
ワクワク先生「そうじゃな。
漫画を楽しみながら読んでいたらテストはバッチリじゃな。
それなのにクラスの他の生徒は“テストによく出る!ワンピース単語集”を必死にやって、顔と名前を覚えようとしているんじゃ。
それで“なかなか覚えられないな~”って嘆いているんじゃよ。」
たつや「アホですね。
そんなんで覚えてもなかなか覚えられないでしょ。
漫画を読んだほうが早いのに。」
ワクワク先生「そうじゃろ。
顔と名前だけをひたすら覚えてもなかなか覚えられんな。
なんせワンピースの漫画を読んでないから、ストーリーが全く分かっていない。
それでルフィの顔を見ても、“誰やこいつ。何をしたやつやねん。こんなやつ覚えても将来何の役にも立たんやろ”って思うだけじゃな。
ルフィにまつわるストーリーもないし、そのストーリーを読んだ時の感動もない。
だからルフィの顔と名前を見てもただの暗号にしか見えんのじゃよ。
そんなんで覚えても何にも楽しくないし、覚えられんわ。」
たつや「確かにそうですね。
ひたすら暗記するのって効率が良さそうで悪いかもしれないですね。」
ワクワク先生「そうじゃな。
でもほとんどの人は勉強になると“とりあえずテストに出そうなところ・公式を暗記する”勉強法をしているんじゃ。
何のことかも分からず、意味も分からず、ただ暗記するだけ。
そして、意味もわからないまま問題を解いて、答えを見て丸つけをするだけ。
その日はなんとか覚えても、2~3日であっという間に忘れてしまう。
こんなことを繰り返しているんじゃ。
そりゃやってて面白くないし、なかなか覚えられんじゃろうな。
“ご苦労さん”って感じじゃ。」
たつや「そうですよね。
ストーリーが入っていないのに覚えるなんて無茶ですよね。
勉強ではずっとそれをやってましたね。」
ワクワク先生「そうじゃな。
だから勉強もワンピースと同じようにすればいいんじゃ。
例えば方程式なら、暗記したり、問題ばっかり解かずに、こんなことを考えたり、想像してみるのもいいじゃろな。
“方程式ってそもそも何なのかな?”
“どういう経緯で方程式ってやつが生まれたのかな?”
“方程式を使うとどんなことが便利になるのかな?”
“身近なことで方程式って使ってないかな?”
そして、分からなければ教科書を見てみたり、学校の先生に聞いてみたり、本屋さんに行って疑問が解決できるような本を読んだりしてみるんじゃ。
もちろんワシに聞いてみてもかまわんぞ。
そうすれば“方程式”という世界がよく分かるようになるじゃろう。
そしたら、問題を解かなくても、問題文を読んだだけで、“何のことを言っているか”がすぐに分かるから、簡単に問題も解けるようになるんじゃ。
“ワンピース単語集”を丸暗記するのではなくて、“ワンピースの漫画”を読んだら、ワンピースの問題なんていくらでも解けるじゃろ。」
たつや「確かにそうですね。
方程式が何なのかが分かっていたら、絶対に問題は解けますよね。
よ~し、僕も“ワンピース勉強法”でいくぞ~!!」