勉強する意味っていったい何?将来のため?そんなの関係ねぇ~!
今日は「勉強する意味っていったい何?将来のため?そんなの関係ねぇ~!」ということについて話をしたいと思います。
今日はひろしくんと“ワクワク先生”が話をしています。
ひろし「 ワクワク先生。」
ワクワク先生「なんじゃ。」
ひろし「毎日勉強をしているんですけど、いまいちやる気が出ないんです。
勉強っていったい何のためにやっているんですか?」
ワクワク先生「ひろしはどう思う?」
ひろし「将来のためですかね。
勉強を頑張っていれば、将来何かの役に立つかもしれないですよね。」
ワクワク先生「将来っていつじゃ?」
ひろし「それはいつかは分からないですけど・・・」
ワクワク先生「そんないつか分からん将来のためにやっているから、今がつまらんのじゃよ。
将来のためにと思ってやっていると、肝心の将来が来た時に、また“今後のために”と言って、先のことばかり考えているのが目に見えておる。」
ひろし「確かにそうかもしれませんね。
じゃあ将来のためでなかったら、いったい何のために勉強するんですか?
勉強の意味っていったい何なんですか?」
ワクワク先生「勉強に意味なんてないわい。」
ひろし「意味がないんですか?」
ワクワク先生「そうじゃ。
意味なんてない。」
ひろし「じゃあ勉強なんてやらなくていいんじゃないですか?」
ワクワク先生「そう言うと思ったわ。
ワシは何も勉強なんてしない方がいいなんて一言も言っておらんぞ。
勉強に意味はないと言ったが、正確に言うと“勉強することに決まりきった意味はない”ということじゃ。」
ひろし「決まりきった意味はない?」
ワクワク先生「そうじゃ。
最初から“勉強することはこんな意味があります”なんてことは決まっていないんじゃ。
だから、それそれが好きな意味を決めたらいい。
もっと言うと、意味を決める事すらしなくてもいいんじゃよ。
意味なんてなくても、“ただやりたいから”“面白そうだから”“興味があるから”だけでいいんじゃ。
将来のためにやらなくてもいいんじゃ。
“今やりたいから”それだけで十分じゃ。
そういえば今話をしていて、ワシが中学生の時のことを思い出したわい。」
ひろし「どんなことを思い出したんですか?」
ワクワク先生「知りたいか?」
ひろし「知りたいです!」
ワクワク先生「じゃあ話してやろう。
これはワシが中学2年生のころの話じゃ。
ワシはテストでいつも500点中480点ぐらい取っていて、成績も5ばっかりじゃった。
でも、たった一つだけ成績が3の教科があったんじゃ。」
ひろし「何の教科だったんですか?」
ワクワク先生「美術じゃ。
ワシは美術が嫌いで、“なんで人の書いた絵を評価されて点数にされるのかが分からん!”といつも文句を言っておった。
成績は美術以外がオール5だったから、普通なら美術も頑張って5にしようとするんじゃが、ワシはそれが面白くなかった。
だから、逆の発想をしてみた。」
ひろし「逆の発想?」
ワクワク先生「そうじゃ。」
ひろし「いったい何をしたんですか?」
ワクワク先生「美術の成績を下げて1にしてやろうと思ったんじゃ。」
ひろし「1に下げる?」
ワクワク先生「そうじゃ。
オール5になったら何でもできてロボットみたいだし、5の中に一つだけ1かあったら面白いだろうなと思ったんじゃ。
その日からワシの“美術の成績を1にする大作戦”が始まった。
最初は授業中も先生の話を聞かず、テストも適当に書いたり、白紙で出したりしておった。
そのかいもあって、成績は2に下がったが、まだ1にはならんかった。
その時は悔しかったのう。
“これで成績は1になっただろう”と思っておったからな。
そして、悔しい思いをしておったら、チャンスがやってきたんじゃ。
ひろし「チャンスですか?」
ワクワク先生「そうじゃ。
しばらくの間、美術の時間に書道をやることにになったんじゃ。
そこでワシはひらめいたんじゃ、これをやれば絶対に成績が1になると。
それでワシはそのひらめきを実行したんじゃ。」
ひろし「いったい何をしたんですか?」
ワクワク先生「書道の時間に、友達と一緒に半紙に墨汁をつけて、それを先生に向かって投げまくったんじゃ。」
ひろし「なんてことするんですか!」
ワクワク先生「その日の昼休みにワシと友達は職員室に呼び出され、めちゃめちゃ怒られた。
そして、職員室の前に正座をさせられたんじゃ。
その時にワシは確信した。
“これでいよいよ成績が1になる”と。
そして、いよいよ学期末になって成績表をもらう日が来た。
ワシは成績表をもらい、ドキドキしながら成績表を開けてみた。
<美術の成績:1>
“よっしゃ~!”
思わずガッツポーズが出て、うれしすぎて友達にその成績表を見せまくった。
あの日の喜びは今でも鮮明に覚えているのう。」
ひろし「なんてことしてるんですか!!」
ワクワク先生「面白いじゃろう。」
ひろし「面白いですけどそんなことをする人なんて誰もいませんよ。」
ワクワク先生「ここまでやらんでもいいが、それぐらい遊んでもいいんじゃぞ。
“点数を取ること”“成績を上げること”“将来のために役に立つこと”、それが勉強ではないんじゃぞ。
勉強に意味なんてないんじゃから、ひろしの好きにやったらいい。
ひろしがおもしろいんじゃないかなと思うことをやったらいい。
勉強も遊びにしてしまえ。
何でも遊びにして、楽しんでしまえ。
そうすれば不思議と勉強もできるようになってしまうんじゃ。」
ひろし「そうですよね。
いつかのために今を犠牲にしても面白くないですね。
今を楽しむために、もっと遊び感覚で面白いと思うことをやっていきたいですね♪」
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