中学校の数学のテストを受ければ受けるほど成績が伸びていく人の発想
今日は「テストを受ければ受けるほど成績が上がっていく人はどんな発想をしているか」について話をしたいと思います。
今回も生徒さんとのやりとりを使って、説明します。
生徒さん「今日数学の計算コンテストがありました。」
僕「そうなんや。 今回のコンテストを受けて気がついたこと、発見したことは何?」
生徒さん「問題の中で“先生が俺たちに勘違いさせて、間違えさそうとしてるな~”と思うところを発見しました。」
僕「お~、すごいやん。 どんなところ?」
生徒さん「問題の中に“文字式の計算と方程式を間違わせよう”としているところがありました。 あとは、先生がコンテストの前に“-1の3乗を-3って答える人が多いから気をつけろ~”と言っていたから、絶対出ると思ってました。 そしたら、やっぱり出ました! ざま~見ろって感じです♪」
僕「すごいね~。 完全に問題を作る側の視点に立っているね。 問題を作る側の視点に立つと、どんな問題が出るかが手に取るように分かるからね。 ほんとに素晴らしい。 じゃあ、もう一つ質問。 今回気がついたことを次の期末テストに生かすとしたら、どんなことを生かせる?」
生徒さん「そうですね。 先生が“気をつけろ~”って言っていたところが出たので、授業中の先生の“気をつけろ”“ここポイントやぞ”的な発言に注目します。 あとは、“自分だったらこんな問題を出すだろな”“あの先生だったらこんな問題を出すだろうな”ということを思いながら勉強します。」
僕「お~、ばっちりやね。 それをいつも意識して次の期末テストを受けたら、どんな結果が待っていると思う?」
生徒さん「90点は絶対行くでしょうね。 よっしゃ、めっちゃやる気になってきました。 絶対点取れるわ~。」
僕「いいね~。 次の期末が楽しみやな~。」
いつも僕の塾では「学校生活で感じたこと、気づいたこと」「テストを受けて感じたこと、発見したこと」を聞くようにしています。
テストの結果は聞きません。(生徒さんが自分から結果を言ってくれることはありますが) テストの結果にはあまり興味がないし、結果だけ聞いても何も分からないから。 それより、「どんなことを感じたか?」の方が興味があるんです。
多くの人はテストが終わったら、「やった~。終わった~!」と思って何もしないと思います。
でもテストを受ければ受けるほど点数が伸びていく人は、テストを受けた日に「テストを受けて感じたこと」を振り返って、今回の経験を次に生かそうと考えるんです。
分からなかったところもテストが終わった日にやります。
だから、テストが返却された時にはもう復習が終わっていて、テストの点数を見ても“テストを受けた時はこんな感じやったな。でも今は全部解けるよね~”と思って、点数のことは何にも思わないんです。
点数を取っている人は、テストに関して「見ている視点、復習するタイミング」が全然違うんです。
だから、もし点数を取りたいな~と思ったら、頑張って努力するのではなくて、考え方・視点を変えるだけでいいんです。
なので、毎日家に帰った時にはこの質問。
今日の授業で感じたこと・気づいたことは何かな?
感じたこと・気づいたことの中で、どんなことを今後に生かせるかな?