“どうしたらいいですか?”という質問は勉強ができる人の視点?

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今日は「“どうしたらいいですか?”という質問は勉強ができる人の視点?」ということについて話をしたいと思います。

今日ももちろん生徒さんとのやりとりから。

僕「期末テストの準備はどう?」

生徒さん「数学がちょっとやばいです。
どうしたらいいですか?」

僕「どうしたらいいと思う?」

生徒さん「分かりません。
どうしたらいいですか?」

僕「OK。
じゃあ、今日はまず、この“どうしたらいいですか?”ということについて考えてみよう。」

生徒さん「“どうしたらいいですか?”という言葉ですか?」

僕「そう。

この“どうしたらいいですか?という質問を言っている時の○○くんの感覚はどう?」

生徒さん「“自分にはどうにもできないから、助けてほしい”って感じです。」

僕「そうやね。
この“どうしたらいいですか?”という質問は、“自分にはこの状況をどうすることもできない”ってことを宣言しているようなもんなんよ。

“できるようになっている自分”という視点ではなくて、“どうすることもできない自分”という視点。
だから、僕が“~するといいよ”って言っても、その場はなんとか対処できるかもしれないけど、“誰かに聞かないとできない自分”になってしまうかもしれないね。

“自分にはできない”という感覚が強くなって、自分に対するイメージが下がってしまうかもしれない。
だから、この視点からの質問はあまりオススメできないね。」

生徒さん「じゃあ、どんな質問にすればいいですか?」

僕「今の質問もそうだけど、いきなり相手に聞くというより、“自分はこう思うけど、~さんはどう思いますか?”みたいな質問がいいかな。

“僕は今の状況を~で乗り切ってやろうと思ってます。この方法でももちろんいいんですけど、~さんのアイデアもぜひ聞いてみたいです”みたいな。

この質問だと、自分でも乗り切るアイデアは持っているという宣言になるから、自分に対するイメージは下がらないよ。
ていうより、イメージは上がるね。」

生徒さん「でも、自分のアイデアが浮かばない時はどうしたらいいですか?」

僕「アイデアが浮かばないことは絶対にないよ。
○○くんが今の状況をなんとかしようとしたら、どんなことをする?」

生徒さん「どりあえずワークをやりまくります。」

僕「アイデアが出てるやん。」

生徒さん「こんなことぐらいでアイデアって言うんですか?」

僕「十分素晴らしいアイデアだよ。

ていうか、○○くんが自分自身に対して、“自分でアイデアを思いついた!”って思ってあげないと。
“こんなものたいしたことがないから、アイデアのうちに入らないやろ”って思うと、“自分にはいいアイデアが思い浮かばない人だ”というイメージが強くなるだけやよ。

浮かんできたどんな考えもいいアイデアと思ってあげてね。
で、“自分にはいいアイデアが浮かんでいるんだけど、参考のために~さんに聞いてみよう”みたいな感覚で質問するといいと思うよ。

いつも“今自分はどんな視点でいるのか”を意識してみる。

“この発言は勉強ができる人の発言なの?”
“この発想は問題が解けている人の発想なの?”
“自分の問題を解いている時の姿勢は、問題を解くのが楽しい人の姿勢なの?”

できる人の視点に立てば、できるようになるためのアイデアが浮かんでくる。
できない人の視点に立てば、できないことにしておくための言い訳が浮かんでくる。

“どっちの視点でいるか”を気にしながらやってみよう!」

“どうしたらいいですか”っていう質問をすることってよくありませんか?
でも、“どうしたらいいですか?”っていう質問をしている時のあなたの感覚は、どんな感じがしますか?

“自分にその状況を乗り切る力がある”という感覚がありますか?
それとも、“自分にはそんな力はなくて、誰かに助けてもらわないといけない”という感覚がありますか?

“今自分はどんな視点からこの状況を見ているか”をぜひ意識してみてください。
視点が変われば、同じ状況に対する見え方も変わるので、いくらでもアイデアは浮かんでくると思います。

なので今日はこの質問。

“あなたは今この状況をどんな視点で見ていますか?”

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