高校の化学の問題を解いている時に“なかったこと”にしていない?

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今日は「高校の化学の問題を解いている時に“なかったこと”にしていない?」ということについて話をしたいと思います。

今日も生徒さんとのやりとりから。

生徒さん「この問題が分からん。
あ~、難しい。」

僕「さっきの問題と変わらんよ。」

生徒さん「でも、さっきより難しそうです。
せっかく勉強して、さっきまで解けてたのに、全然分からん。
やった意味なかったわ。」

僕「お~、ゼロになったね。
今までやってきたことをなかったことにしたね~。」

生徒さん「だって分からないじゃないですか。」

僕「ほんとに?
さっきの問題と同じやり方でやってみた?」

生徒さん「やってないですけど、さっきより難しそうじゃないですか?」

僕「難しそうかどうかは置いておいて、さっきのやり方でやってみた?」

生徒さん「やってないです。」

僕「さっきまでやっていた考え方・解き方を全く使っていなかったよね。
だから、“ゼロになったね”“今までやってきたことをなかったことにしたね”って言ったんよ♪
やってきたことが意味がなかったわけではなくて、“なかったことにしただけ”。

さっきまでは、解けるやり方でやっていて、解ける○○くんだったから解けたんよ。
でも、今問題を解いた時は、さっきやった解き方を知らない○○くんになっていたんよ。
だから、解けなかっただけ。

もちろんどれだけやってきたかという積み重ねも大事だけど、“今自分がどんな状態か”“今自分が何に意識を向けているか”もめちゃめちゃ大事なんよ。
解けるかどうかは、今の自分で決まるから。

だから、“今の自分の状態”“つぶやいている言葉”“感じている気持ち”をいつも観察しておくといよ。
何かのきっかけで、別人になったりするから。
観察してみると面白いよ。
“さっきまでノリノリやったのに、急にブチギレとるがな~”とか発見がいっぱいあるよ。

今は“さっきまでできていたのに、今はそれをなかったことにしてる”っていうパターンやったけど、逆のパターンは積極的にやるといいよ。」

生徒さん「逆のパターンって何ですか?」

僕「“さっきまで全然解けなかったのに、それがなかったかのように今めっちゃ解けるようになっている”とか“さっきまでめっちゃ腹が立っていたのに、それがなかったかのようにめっちゃ楽しんで解いている”っていうパターン。」

生徒さん「ほとんどないですね。」

僕「そうやね。
多くの人は、嫌なことはなかったことにしないで、いつまでも引きずって、持ち続けているよね。
“問題が解けなかったことをいつまで引きずってるんや~”みたいな。

でも、逆の場合は全く引きずらずに、あっさり手を離すよね。
“さっき問題を解けて喜んでたのに、一問解けなかっただけで、もうブチギレとるやん。早すぎる!”みたいな。」

生徒さん「確かにそうですね。
ブチギレる時は早いですね。」

僕「ほんとはどっちも引きずらんと、“その時に思いっきり味わって終わり”にしといたらいいんやけど。
ま~、でもさっきまでの自分と別人になれるぐらい変われるってことやから、どんな人でもなれるよね。」

生徒さん「そうですね。」

僕「じゃあ、さっきまでの自分はなかったことにして、今○○くんはどんな人になりたい?」

一日を過ごす中で、あんな自分だったり、こんな自分だったりと、瞬間瞬間にいろんな自分になっていませんか?
これってどんな自分にもなれるってことですよね。

ただ、いろんな自分になっているけど、周りの状況に対する反応でいろんな自分になってしまっていると思います。
自覚がなくて、無意識にいろんな自分になってしまっている。

そうじゃなくて、今どんな自分かを自覚しながら、意識的になりたい自分になれたら、楽しくないですか?

一日のうちで少しの時間でもいいので、“今どんな自分になりたいか”“周りの状況は関係なく、どんな反応をしている自分になりたいか”を意識する時間をとってみましょう!

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