勉強ができない自分を笑っちゃおう!そんな自分を思いっきり演じちゃおう!
今日は「勉強ができない自分を笑っちゃおう!そんな自分を思いっきり演じちゃおう!」ということについて話をしたいと思います。
今日はたけしくんと“ワクワク先生”が話をしています。
たけし「 ワクワク先生。」
ワクワク先生「なんじゃ。」
たけし「勉強を毎日頑張ってやっているのに、なかなかできるようにならないんです。
そんな自分が本当に嫌です。
どうしたらいいですか?」
ワクワク先生「たけしに一つ質問をしてよいか?」
たけし「はい。」
ワクワク先生「たけしは勉強ができないことがよくないことだと思っておるのか?」
たけし「はい、そう思っています。
そりゃそうでしょ。
勉強ができないより、勉強ができる方がいいに決まってるじゃないですか?」
ワクワク先生「そんなことないじゃろう。
もしたけしが絵を書くのが好きで将来画家になりたいとする。
それで勉強ができてしまうと、親に“あんたは勉強ができるんだから、画家になんてならずに学校の先生になったらどう?”と言われるかもしれんぞ。
それだったら、勉強ができない方が親から“あんたはほんとに勉強ができんな。もう勉強のことは期待せんから、あんたの好きなようにやりなさい”って言われるかもしれんな。
その方がラッキーかもしれんぞ。」
たけし「確かにそうかもしれないですけど、やっぱり勉強ができた方がいいと思います。」
ワクワク先生「そう思うのは構わんが、“勉強できない自分がダメだ”と思っていると、その状況からはなかなか抜け出せんかもしれんな。」
たけし「そうなんですか?」
ワクワク先生「そうじゃ。
なぜその状況が続くかというと、たけしが“勉強ができていない自分”をまだ十分に味わっていないからなんじゃ。」
たけし「十分に味わっていない?」
ワクワク先生「そうじゃ。
例えばこんな感じじゃ。
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たけしが役者になって、ある映画の作品に出演することになった。
たけし「監督。
今回の僕の役はいったいどんな役なんですか?」
監督「今回の作品は中学校が舞台で、たけしには“勉強が大の苦手の生徒役”をやってもらう。」
たけし「え~、勉強が苦手な役ですか?
できたら勉強ができる役がよかったな~。」
監督「何を言っているんじゃ。
今回の役はストーリーに関わる重要な役なんだぞ。
たけしの役がないとこの映画は成り立たんのだよ。
よろしく頼むぞ!」
たけし「何か気が乗らないな~。
やっぱり勉強ができる役が良かったな。」
そんな中途半端な気持ちでたけしは撮影に臨んだ。
監督「カット~!!
たけし、今の演技は何だ!」
たけし「今のでダメなんですか?」
監督「全く勉強がダメな人が伝わってこない。
もう一度だ、いくぞ~。」
監督「カット~!!!
たけし、何をしているんだ!
お前の演技を見ていると、“勉強ができない人はダメだ。勉強ができる人の方がいいな”という気持ちが出ている。
もっと全身全霊で“勉強ができない人”を演じんか!
しっかり演じないと、撮影が終わらんぞ!!」
たけし「分かりました。
もういいや!こうなったら開き直って思いっきり“勉強ができない人”を演じてやろう!
“勉強ができない人”を世界で一番上手く演じてやろう!」
そして、たけしは全身全霊で“勉強ができない人”を演じきる。
監督「カット~!
素晴らしい演技だったよ、たけし。
お疲れ様!!」
映画撮影は終わり、たけしは“やりきった!”という満足感を味わっていた。
そして、数日後。
またあの映画監督から連絡が入る。
監督「たけし、この前の“勉強ができない人”の演技素晴らしかったよ。
それで次にまた、たけしに映画に出演してほしいんだけど。」
たけし「どんな役ですか?」
監督「今度は“勉強がめちゃめちゃできて、クラスのみんなから天才って言われている人”の役なんだよ。
どうだい?
やってくれるかい?」
たけし「分かりました、やりましょう!」
こうしてたけしは名俳優の仲間入りをし、数々の作品に出演することになるのである。
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こんな感じじゃ。
今の状況もこの映画と同じなんじゃ。
今の状況を否定して、全身全霊で味あわないと、NGを出し続けて、その状況(その役)がなかなか終わらない。
逆に今の状況を受け入れて、全身全霊で思いっきり味わうと、OKが出て、その状況(その役)もクランクアップを迎えて、また次の新しい環境(新しい役)がやってくる。
だから、今の自分を否定するんじゃなくて、今の自分を存分に味わうんじゃ。
そうして十分に味わえば、自然とその状況に飽きてきて、卒業を迎えることになる。
そしたら、また次に“新たに演じたい自分”を演じていけばいいんじゃ。」
たけし「そうなんですね。
今の自分を否定すると十分に味わえないから、十分に味わい切るまでその状況が続くんですね。
よし!
どうせなら今の自分・今の状況を積極的に思いっきり味わってやるぞ~!
主演男優賞をもらえるぐらいの演技をしてやるぞ~!!」
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