勉強をして定期テストの点数が上がったら素敵な学校生活が待ってる?
今日は「勉強をして定期テストの点数が上がったら素敵な学校生活が待ってる?」ということについて話をしたいと思います。
今日もたけしくんが“ワクワク先生”に質問をしています。
たけし「 ワクワク先生。」
ワクワク先生「なんじゃ。」
たけし「早く定期テストでいい点数が取りたいです。」
ワクワク先生「どうしてじゃ?」
たけし「だってテストで点数を取ったら、お母さんにも学校の先生にも何も言われなくなるし、点数のことを気にしなくてよくなるじゃないですか?
自由な学校生活が待ってると思うんですよね。」
ワクワク先生「そんな自由な学校生活などやってくるか!
たけし、おまえが思っている“点数が上がったら、自由な学校生活が待っている”なんてものは嘘じゃ、幻想じゃ。」
たけし「そうなんですか?」
ワクワク先生「たけし、おまえは以前よりテストの点数が上がったか?」
たけし「はい、上がりました。」
ワクワク先生「それで、自由な学校生活になったのか?」
たけし「いいえ、まだなってません。
点数が上がったけどまだまだなので、もっと点数が上がらないと、自由になれないと思います。」
ワクワク先生「だから、“点数が上がったら、自由な学校生活が待っている”なんてものは幻想じゃ、と言っておるのじゃ!」
たけし「???」
ワクワク先生「分からんやつじゃのう。
おまえは点数が上がる前も、上がった後も全く変わっておらんのじゃ。
いつも“もっと点数を取らないといけない”“いい点数が取れれば素敵な世界が待っているはずだ”と思っておる。
そんな状態で点数が上がっても、また同じことの繰り返しじゃ。
“点数が上がったら、自由な生活が待っている”なんてウソじゃ!
いくら点数が上がっても、“テストの点数にとらわれているおまえ”“テストの点数に振り回されておるおまえ”は変わっておらんのじゃ。
自由になりたければ、今自由になるしかないんじゃ。
“いつか自由になる”と思ってても、一生来んわ!
テストの点数から自由になるのは今しかないんじゃ。」
たけし「じゃあ、勉強をしなくていいってことですか?」
ワクワク先生「誰がそんなことを言った?
ワシが言っておるのは、“何をするか”ではない。
“どうあるか”じゃ。」
たけし「???」
ワクワク先生「“テスト勉強をするかどうか”ではなく、“テストの点数に主導権を握られずに自由でいること”“やらされてやるのではなく、やりたくてやっている状態”、このことじゃ。
もしおまえがテスト勉強をしなくなっても、テストの点数のことが気になるのだったら、それは自由になったとは言えん。
ただテスト勉強をしなくなっただけじゃ。
おまえはテストの召使いではないぞ。
テストがおまえの召使いなんじゃ。
おまえがこの世界で楽しむために、テストを利用しておるだけじゃ。
このことを忘れるんじゃないぞ。
“テストの点数が取れたら自由になるから、そのために勉強をする”のではなくて、“テストの点数なんて関係のない自由なおまえが、楽しみのため・趣味のために勉強をする”。
そういえば今年の流行語大賞にもなっていたが、なかなかいい言葉があったのう。
いつか自由になるのではない。
自由にいつなるの?」
たけし「今でしょ!」